百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

五つの鍵の伝説

もう何曲目になるか分からない(世に出てないのもあるだろうし)安岡作詩、北山作曲作品。アドベンチャー・ファンタジー物のRPGのBGMを思わせるような作りになっているが、実際、初めに出来上がった曲を聴いた安岡氏のイメージがRPGだったそうで、北山氏もこ…

傘をあげる

元々はヤングがベースボーカル用に作ったという恐ろしい曲。一度でいいからこの曲を北山さんが歌っているのを聴いてみたい。 狙って楽器の音をビートルズっぽい感じにしたそうだ。狙って演奏も「せーのっ」で一発録り。狙ってあんな甘い声で歌っている…? ラ…

未来

ディレクターから「『カーテンコール』を超える曲を」と言われて作った曲。今までは、ここでこうしたら良いだろう、と考えて作っていたが、この曲は内面から涌き出てきたそうだ。 サビの前でヴォリュームが上がるところは、生で聴くとかなりグッとくる。 黒…

渇き

当時のアメリカのR&Bを意識して作られた曲。BABY FACEみたいな曲が作りたかったんだそうな。 曲自体はワンコーラス分だけがかなり先に出来上がっていたらしい、それも風呂の中で(笑)(黒沢氏は風呂の中で鼻歌を歌っていて、曲を思いつくことが多いそうだ)そ…

in the Soup

サクサクっとした曲に不可思議な詩が乗っている不思議な曲。爽やかな感じながら詩が不可解で、私はかなり好き。大阪の宿泊先の風呂場で思い浮かんだそうだ。リードが酒井・安岡・黒沢というのも珍しい。題名は、当時安岡さんが好きだった映画のタイトルから。…

八月の鯨

これまた村上氏の作詞・作曲の名曲。北山氏はこの曲にガツンとやられて、自作でリミックスを作ったそうな。あんまりにも「いい曲だ、いい曲だ」とレコーディングの時から北山氏が言い続けるので、逆に村上氏はその言葉が信じられなくなったとか。後で聞いた話…

靴は履いたまま

いわずとしれたニュースステーションのテーマだった(1998年5月~99年12月)ニュースステーションの方は「♪シャララ~」で歌われていた。まさか歌詩があるとは知らず、98年のファンの集い@大阪でちらっと歌ってもらったとき驚いた。オープニング後のCMに入…

或る晴れた日に

50年代ゴスペルを意識した、アカペラチューン。ソウル・スターラーズというグループのとある曲(「I want to rest」)を参考に作られた。実にうまく「参考」にしているのがよくわかる一方で、村上氏がいかに音楽に精通しているかということが垣間見られる。 97…

イントロ’98

イントロシリーズ?復活の一曲。Nステーションのスポーツコーナーのオープニングで使われていた。あの歌詞はなんなんだ?という問い合わせがゴスの元だけではなく、Nステ側にもかなり来たらしく、99年末にNステに出演した際、村上氏が解説していた。「わっ、し…

カーテンコール

北山陽一作曲ラストナンバー、パート3。黒沢さんのリードが冴えるアカペラバラード。最初でぽんぽんぽん、と言っているのは北山さんと酒井さん。 私はとにかく黒沢さんと酒井さんがハモる曲に弱い。この曲しかり、『t.4.2.』しかり。 99年のG5ツアー@大阪…

GOD BLESS YOU

珍しく安岡氏の作曲のみの一曲。ライブでやると、まぁ、盛り上がる盛り上がる。間奏でのベースボーカルと他のパートの掛け合いがゴスペラーズぽっくって最高。どういう方法で録音したのかは分からないが、CDバージョンも一発録りっぽい気がする。 98年ツアー「衣…

A DREAM GOES ON FOREVER

トッド・ラングレンのカバー。アカペラ。結構色々なアルバムに収録されている。トッド・ラングレン本人によるRemixが収録されているものもあるのでチェック。酒井さんのすばらしい英語の発音が堪能できる一曲。 題名は「夢は果てしなく」という意味。 その昔…

JOIN 2 JOYS

黒沢カオル作曲。Made in 風呂(笑)コーラスといってパッと思い浮かぶドゥーワップを元にした曲。実際、曲前にドゥーワップが付いている。あるドゥーワップの名曲2曲を繋げている。前半の「♪うぃ~」と言ってる方は『Sincerely』。ムーングロウズが1955年に…

NO MORE TEARS

スウェーデンの作家さんからもらった曲。なので、誰かのカバーということではない。かなりマニアックなボーカルチェンジをしている。マニアックゆえに歌いこなすのが難しそうな構成である。 リーダーに英語詞を「これ、日本語訳して」と言われ、ささっと訳し…

t.4.2.

酒井さん憧れの高野寛さんにアレンジをしてもらった思い出の一曲。高野さんにデモの打ち込み音源を褒められて大喜びしたとか。 捻った表記にしてしまったため、「なんて読むんですか?」と聞かれ続けてキレている。そのためか、『Love Notes』ではフリガナが…

参宮橋

歴代の村上氏の作詞・作曲した曲の中でも珠玉の1曲と言われるアカペラ。「参宮橋」は小田急線にある「参宮橋」だが、特に意味はないらしい。CDのアレンジではリードの村上氏はすべてファルセットで歌い上げている。こんな曲は日本の音楽史上、そうはないだろう…

MO’BEAT

村上氏が若いDJをイメージして作った曲なんだそうな。CDで聴いてもライブで聴いても煽られる一曲には違いない。タイトルは「MORE BEAT」の略、「もっとビートを!」。これがアルバム全体のテーマにもなっている。 ライブではなりきりに使われることもしばしば。…

星空の5人 ~WE HAVE TO BE A STAR~

村上てつや、渾身の一曲?頭の一人ずつスキャットで入ってくるイントロとか、機知に富んだ歌詞は最高。歌詞に出てくる「スイング」は野球のバットスイングとジャズの用語である「スウィング」がかけられているが、そのとおり、ジャズのフレーバーもある。間…

SMILE

ポップチューンの多いアルバムの中において、かなり渋めの一曲。これまた97年ごろのライブでやっていたアレンジが最高にクールでカッコよかった。あのバックトラックに使っていた曲はなんだったのか、私にはわかりません。コーラスが全部英語で、なんと言ってい…

fairwind

とても初期の酒井さんらしい曲。春のイメージだそうだ。のんびりと流れる日常。穏やかな気分になれる。 この曲も酒井さんがずっとリードというわけではないのだが、酒井さんがフルリードという気がしてしまう。声が曲調にマッチしているからだろうか。99年6…

それでも恋はやってくる

元バンドマスターでアレンジャーの田辺恵二氏が初めて提供した曲。『そして僕は恋をする』と間違えやすいタイトル。途中でボーカルチェンジしてリーダーも黒沢さんも歌っているのだが、ヤングの曲、という印象が強い。おそらく、ヤングの声にぴったりな曲調…

今日が終わる前に

北山さんが、酒井さんが歌うことを想定して書いた曲。そのせいか酒井さんの声にピッタリ。作詩:安岡優、作曲:北山陽一 という黄金コンビによるバラード。初期の北山曲の特徴でもあるが、1曲が1分54秒と短い。 タイトル通り、寝る前に聴くといい曲。なにが…

フィーチャリング北山陽一。北山さんがベースボーカルで歌いきるコミックソング。アマチュア時代からのレパートリーらしい。実際には入らなかったが、てっちゃんが『Down To Street』用に書き下ろしたそうだ。なんだか和気あいあいで生バンド感が伝わって来…

Soul Man

往年の大スター、SAM&DAVEの名曲をアカペラでカバーした一曲。原曲も知らず知らずのうちに聴いていた人も多いのではないだろうか?オリジナルはソウルだが、ゴス版を聴いてみるとロックっぽかったり、ジャズっぽかったり。この曲を初めて聴いた時、「このアレ…

Sparklin’

夏っぽいさわやかナンバー。黒沢氏作曲で、村上氏に「軟派な曲」と言われている曲の1つ。黒沢氏がリスペクトしている山下達郎氏の「sparkle」を意識して作られた曲でCD録音の際のバックバンドのメンバーも達郎氏のバンドメンバーに参加してもらっていて、ミュ…

Atlas

酒井雄二、名曲中の名曲。っていうか、酒井氏が作曲した曲は数は少ないが、必ず名曲と呼ばれている気がする。一曲に才能を集中した結果、後は採用されないような曲になってしまうのだろうか?謎は深まるばかりである…。 この曲のどこがどういいのかを説明するの…

侍ゴスペラーズ

メンバーそれぞれの声を聞き分けたいならこの曲を聞いてください。リードをチェンジしながらわかりやすく自己紹介してくれるステキな歌。そんな曲を作れる村上リーダーはさすがである。歌詞もメンバーの特徴をよーく掴んでいる。てっちゃんが大学5年の時(笑…

イントロ’96

アルバムの頭の「イントロ」シリーズ第二弾。酒井氏が授業のためにレコーディングスタジオに遅れてやってくるという設定で始まる。ここに出てくる「日野さん」は「Winter cheers!」に出てくる日野健司氏。(日野氏については「Winter cheers!」を参照)

深呼吸

北山陽一、5連続アルバムラスト作曲の記念すべき第1曲目。題名通り、呼吸が聞こえてきそうなほど穏やかなゆったりしたアカペラ曲。北山陽一作曲の作品は短いとVol.4発売ぐらいまで言われていたが、これもその例に漏れず短い。けれど、なんとなく敬虔な気持…

Voices

出したタイミングが早すぎた、クールなサウンドの一曲。今なら、かなりの評判になっただろうに。ゴスペラーズは音楽に精通するあまり、少し早すぎたのかもしれない。97年あたりのライブではCDとは異なるアレンジで歌われていたが(A Taste of Honeyの「Rescue…