百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

シエスタ

安岡優作詩作曲のアカペラらしいようで、なかなかない曲。
初めて発表されたのは、アカペラ街の時。
ライブの冒頭で安岡氏が静かに歌いだすのが印象的だった。
シエスタ”は昼寝のこと。
スペイン語圏では常識的なことで、仕事に就いている人でも、シエスタの時間は用意されてると
昔クイズ番組かなんかでやってるのを見たことがある。

この曲自体は、『Vol.4』の作曲合宿の時に作られたもの。
指一本でピアノの鍵盤を叩いて、どの順番で音が鳴ると面白いのかというのを試してみたらしく、
その結果、ベル・トーンでアカペラをやることにしたらしい。
曲のほとんど―Aメロとでも呼ぶのでしょうか―にベル・トーンが使われている。
この手の曲の場合、あまり長いとしつこくてウザい。
ちょうどいい長さに作ってある気がするし、終わり方もむしろ思わせぶり。

詩の世界も一風特殊。
ロマンティックな歌詩ですね、と言われるそうだが、まったくそういうつもりはないそうだ。
安岡氏的には、自分の殻から出ることができないでもやもやしているような、そんな状態を描いたらしい。
他のアーティストの曲なのだが、私が好きな曲の中に「シエスタ」という同じタイトルの曲がある。
これまた似たような世界観を歌っていて、
日本人にとって、「昼間に寝る」ということは、どこか厭世的な感じがしたりするのだろうか?