百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

シアトリカル

酒井氏のひねくれた部分(爆)が全開のテンポのイイ曲。
ただノリがよくていい曲~…ではすまされないのはそのひねくれた歌詞によるところが大きい。
まずもって「人生はしょせんサーカス」なんてのがひねくれてる。
サーカスの終わりの「しゅうえん」(終演)が人生の「しゅうえん」(終焉)と同じという言葉遊びにしても、
選ぶ言葉が「終焉」っていうところが実に酒井さんらしい。
このサーカスを見る「げきじょう」(劇場)も、感情の昂ぶりの「げきじょう」(激情)とかかってるのでは、と個人的には思っているのだがどうだろう。飛び込んでくるんだよなぁ、「劇場」って言葉が。
おなじみK-Muto氏によるアレンジが歌詞の皮肉さを隠しているが、
たまに「孤独の翳り」なんて単語が飛び込んできてどきっとする。
ゆらりゆらり~」と舞台と客席の境界が揺らめいてなくなっていっているような気がして面白い。

今までだと、こういうもろに酒井氏!という曲は一人で歌いきっていたが、
この曲だと全員がリードを取っているのが、色々な技を見せてくれるサーカスのように感じられて良い。

「こここここ、ここに~」という遊びの部分、聴いたときにJOEの『Stutter』を思い出したが、
ちまたでは、ニワトリみたい、と評判である(笑)
とあるラジオでDJさんに「ニワトリソング」と言われた酒井氏が、
間髪いれず「ニワトリカル」と答えたのには喝采(笑)
酒井氏は、教育テレビで流れてる「恋するニワトリ」という曲を思い出してまずいなぁと思ったそうだが、
酒井氏ほど教育テレビを見ている人は数多くないと思うので無駄な心配だと私は思ってしまった(爆)