百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

陽のあたる坂道

初出は2006年秋のファンの集いにて。
誰が作詞か知らない状態で聴いたが、
「背中越し 影法師 だけどもう少し」と韻を踏んだ歌詞でヤスだとすぐわかった。
最初にタイトル聞いた時、北山さんが某テレビ番組で歌ってたりもした
オリジナルラブの『朝日のあたる道』が頭に浮かんだが、曲調は全く違う、どバラード。
一般的にアカペラのほうがあたたかみが…と思われていそうだが、
同時発売の『Platinum Kiss』と比べるとこちらの方があたたかみたっぷり。

「坂道」というとゴスペラーズのコンサートタイトルにも使われている大切な言葉。
曲自体は1999年くらいに黒沢氏が書いていたが、
もう一度陽のあたる坂道を登っていってその先に何が見えるのかってことを
今改めて問おうということで今回の発表となったそうだ。
ゴスをずっと支えてくれた人と一緒に歩いてきた坂道を、
じゃあこれからどうしようかという、問いかけでもあるらしい。
ラブソングとしては、長い時間ともにすごしてきたからこそわかりかけてきた愛の、
その先の行方は…?ということになるそう。
10周年ツアー後休養明けのタイミングに実に意味深い歌詩である。

曲全体がふんわり黄昏色におおわれている中、
イントロとラストの「~ the sun」というコーラスは、
陽の昇る前の静けさを感じて印象的。
(高校時代に英語を捨てた私にはコーラス聞き取れません。どういう歌詞?)

実はCDで初めて聴いたとき物足りなさを感じてしばらく聴いていなかったのだが、
これを書くために聴いていたらなかなかいいじゃないかと思えてきた。
冬はこれぐらいなにも奇をてらったところのない曲がいいのかもしれない。
奇をてらわないことに関して黒沢氏の右に出るものはいないと思う。
鼻歌作曲のなせる技なのだろうか?

同時発売なのに1度しかテレビで歌われていない不憫な曲。

2006年9月からトヨタアイシス”CMソングになっている。
曲は変われどずーっとくろぽんの声でアイシスのCMはお届けされております。