百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

風をつかまえて

黒沢薫ソロ名義を含めたら、3曲目のトヨタ「ISIS」CMソング。
これまで同様に、あの車種のコンセプトにしっくり来る映像と音楽のCMで、
うまいことやるなぁと思うけれど、あの車種は売れてるのかね?(爆)

変態作曲家(爆)北山氏が実にキャッチーなサビを作ったなぁと思ったら、
やっぱりこのサビは当初はAメロだったとか…やっぱりな。
一筋縄ではいかない男だ(笑)
そんな大先生は構成などなどかなり苦戦されたらしく、
完成したのはレコーディング前日だったとか。

歌詩は仮タイトル『Wind Chaser』に合わせて、安岡氏が作詩。
サビの「南風」はポジティブなイメージの象徴のようだ。
『風は誰にだって吹いているんだけど、その風をどのように受け止めるかだ。
僕があなたに会いたいと思い、あなたが僕に会いたいと思ってくれれば、この風はきっと
すてきな未来を運んでくれるだろう』という思いが込められているらしい
(NEWS MAKER 2006.6月号より)。
曲も詩も実に肌触りのいい、羽毛布団みたいな感じ(例えが悪いって?)。
心地よい安心感、安定感がある楽曲。

個人的に大好きなのは、大サビ、村上リードの最後の最後、「風をつかまえて~♪」
あのメロディラインはサイコー!
メロディを高く展開するほうが普通だと思うんだよね、あそこ。盛り上がるから。
でも、それってすごい安っぽい盛り上がりになるであろうと想像できる。
そこを、ああいう抑え目なメロディにしたことで、
一曲目の「一筋の軌跡」とは異なる、爽やかさと伸びやかさがそこに生まれている。
「一筋~」でからっと突き抜けた空気感を打ち出したと思ったら、
こちらでは少し柔らかい日向のような感じ。
「一筋~」が水平線をイメージさせられたのに対して、「風を~」では地平線をイメージした。
これが上で書いたところの「安定感」か。
いつまでもここにいたい、と思ってしまった。