百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

エスコート

朝日新聞社春のキャンペーン2002 FIFAワールドカップTM応援ソング。
公募によって、8歳の男の子の作ったキャッチコピーを元に作詩。
純粋にサッカーのことだけがピックアップされてるのがよいと思います。

曲自体は2年前からあったものらしいが(詳しくは『真夜中のコーラス』の項参照)、
ゴスペラーズの「ラブバラード作戦」のためにお蔵入りしていたらしい。
大サビの部分は北山氏の作曲。
軽快なハウスビートに乗せて、5人のボーカルが歌い継いでいく様子には、
まるでみどりのフィールドを駆け抜けていく風のような爽やかさがある。
それに、みんなで歌うということを意識したのか、和音の展開もシンプルで、
サビの「さぁ、みどりのフィールド~♪」のところはユニゾンでがつんと入り、
次の「君がいつも~♪」で和音が広がって、どうしてもハモりたくなる3度の和音展開になっている。

なんといっても、今回のポイントは5人の歌い継ぎ。
5人それぞれの個性ある歌い方に注目して、聴き比べる価値あり。
「5人目のリードボーカル」になるのかならないのかわからないが、
安岡氏の歌声がなかなか特徴的。
“ミスター・大サビ”の本領発揮。
一番聴き比べがしやすいのが、5回出てくるサビ。
全員が同じパートを歌うので聴き比べやすいが、
私の個人的見解だが、いちばんこの歌がうまい、と思ったのは黒沢氏。
ハウスビートを一番感じる歌唱に嬉しさを覚えたくらいだ。

今回は“企画モノ”なので、今までのゴスペラーズと違う展開が見られる。
それは、CDを見ていただければ一目瞭然だが、
例えば、CDにカラオケ(No lead versionとInstrumental)が入っている。
いつの頃からか入れなくなったにもかかわらず
(いつから入らなくなったのか確認すれば、
ゴスペラーズの路線転換を再確認することが出来るはずである)。
そして、ブックレットには楽譜が載っている。
カラオケに2パターン入れたのもミソ(なはず)。
“一緒に歌ってほしい”という、ゴスペラーズからのメッセージがいっぱい詰まった作り。
ゴスからW杯、いや、サッカーへのサポーターズソングであることは間違いない。