百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

Forever & More

アレンジャーが一緒だと、底辺に流れるものは同じになるものね、というわけで、
ミモザ」からの流れがスムーズでよい曲。
北山・安岡・村上の共作曲ということになっているが、
実際はバラバラに作ったものを継ぎ接ぎしたものなので、聴いていてもAメロ、Bメロ、サビに統一感はない。
「Right On,Babe」と同時期の作曲合宿のときに、3人がそれぞれに作った曲らしい。
タイトルである「Forever&More」というフレーズがファルセットで、しかも、コーラス的な扱いというあたりが
ゴスペラーズっぽい…っていうか、変態っぽい(爆)

5人がそれぞれにリードボーカルとして出てくるが、個々のカラーがよく出ている。
1番の酒井氏のサビ、2番の安岡氏のサビではさらっとしているのに対し、
黒沢氏のサビは最後に相応しくなっていて、個々の声質だけで曲全体にクレシェンドがついているようだ。
まさに適材適所。
まだまだ歌唱力不足なのか、単なる声質の問題なのかは言及しないが、
北山・安岡のリード&コーラスパートはやや違和感あり。
それに比べて、北山・黒沢のパートはうまくハマっていて、なかなか気持ちがいい。
でも、北山氏のファルセットのリードはやめたほうがよい。時期尚早。

それはさておき、「ミモザ」からの流れを受けた、これまた地味ながらも佳作。
「G10」投票的にいうところの「東京スヰート」みたいなもので、1番にはしないけど
ベスト10の中に入る、というタイプの曲。
昔からゴスペラーズには「A面シングル曲よりカップリングのほうがいい」という
とんでもない評判があったが、ほんとにカップリングにも名曲はあるのよ。
最近のカップリングはシングル曲以上に色のない曲が多かったが、
久々にいいカップリングで、シングルを通してみてもgood。