百聞は一聴にしかず

Catch The GO'S SOULというHPにあったゴスペラーズの曲紹介を中の人が移設しています。

砂時計

「誓い」のカップリング。
久々に「カップリングのほうがよい曲」説を復活させた(爆)
5人のボーカルが出てきて、久しぶりに爽快。
しかし、安岡氏の声だけが異質な感じがして、感慨を覚えた(笑)
最後のサビの村上氏と黒沢氏の掛け合いは相変わらず区別がついにくいが、
交互で歌っていることに気が付けば、聞き分けられるはず。
むしろ、二人の「歌いグセ」を確認するにはいい材料になるだろう。
あのサビでの村上氏のファルセットはいつものファルセットと少し違って、
思わず胸がきゅんとする(笑)

この歌は初め、夏の歌として作られたのだが、
T-FMからの発注に合わせて「We are」という歌として発表された。
それが更に「砂時計」に生まれ変わって今に至る。
「We are」は流れ始めた時から評判が大変よく、私もお気に入りだった。
そのため、今でも「砂時計」を歌い始めても、気が付くと「We are」になっている…。
好きなのに、歌詩が覚えられない厄介な歌だ……。
安岡氏の作曲能力の高さが窺える構成で、
シンプルなトラックでキャッチーなメロディになっている。
また、AメロとBメロの順番が1番と2番で違っている。
ブリッジの後の「抱きしめたら~♪」部分の転調なんて、
常套手段だといえばそれまでなのだが、
あのコーラスでやられた日にゃあ、もう気持ちいい!としか言いようがない。
もうこれは、理屈ではなく、生理的に気持ちいい展開だと思う。
オープニングのゴージャスなイントロは北山氏の作業であろう。

歌詩はシビアなんだけど、甘い。
簡単な言葉だけど、伝わりやすいというのが安岡氏の詩の魅力。
「冬は人恋しくなる季節だから、“そばにいたい”と自然に思うかもしれないけれど
春になったときに、その気持ちがどう変化するのか?
春になったときに冷めてしまうような、そんな関係じゃだめなんだ。
だから、春に向かっていくこの冬の季節にこそ、
二人の関係を温めていこうね」という歌なんだろう。
「We Are」の時のBメロのコーラスが
「Tokyo-FM, FM eighty」だったのだが、私はこのコーラスがとても好きだった。
だから、作りかえられるに当たって、どんな言葉に置き換えられるのか気になっていた。
それがまさか「You are the angel, winter angel」になるとは、
まったくもって、やっぱり甘い。

 
G10投票 22位。